米ぬかから印刷インキができます!

ライスインキの話

ライスインキ

印刷業界で、印刷物製造におけるCO2排出量表示(カーボンフットプリント)に取り組んでいる株式会社トークさんのご紹介もあり、お付き合いが始まった同業の印刷会社さんが中心になって米ぬかを原料とした「ライスインキ」なるものを開発しています。

 この10年程度のエコ仕様の印刷物というと大豆油インキを使うということがインキという素材側面では標準的に行われてきました。

大豆油インキそのものは、アメリカ国策として大豆農業の工業化の流れで大量生産できるようになった大豆利用の出口として産業用印刷インキ原料に用いるというベクトルの中で「ソイシール」のエコラベリングを通じて環境PRになりますよ。という戦略の元に日米貿易の中でインキ原料として大豆を輸入使用する大義名分が「環境にやさしいインキ」としての大豆油インキ使用だったといえます。

環境報告書やCSRレポートといった、環境配慮を訴求したい印刷物で採用されはじめ、官公庁のグリーン購入などの流れに乗って普及した感があります。

 

アメリカが大豆の工業原料使用、バイオエタノール等の「エコ」を旗頭にした植物由来原料の工業原料への転用開発の流れの中で印刷インキ工業連合会では平成20年12月に『昨今の異常気象等の影響で各地の穀物凶作の発生や、化石燃料の代替としてバイオ燃料の需要が拡大し、大豆をはじめとした穀物価格が大きく変動していることも事実です。このような状況下で、食料である大豆を原料とする大豆油に限定して、環境対応型インキの原料とすることは望ましいこととはいえず、一般的に非食用とされる他の植物油にも使用を拡大することが重要と考えています。このような背景のもとに、大豆油インキを包含した植物油インキを制定しました』。と植物油インキマークの制定の理由の中で述べています。

http://www.ink-jpima.org/ink_syokubutu.html

 

ライスインキ開発は『主要顧客の社長様からの「大豆油でインキができるんだから米ぬか油ではどうなの?」という一言で開発が始まった』。とのことで、ライスインキも広義の植物油インキといえますが「米ぬか」という日本独自の産業廃棄物をインキに用いる事は、ゼロエミッション的な循環型の素材利用とも言え、とても面白いアプローチだと思います。

 

各地のJAなどの印刷物にライスインキを使うなどのアプローチが想像され、米どころである東北方面では「エコ」&「廃棄物利用」の循環型の印刷物提案にはとても有効かと。

 

ライスインキコンソーシアムはこちら>

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Conrad (月曜日, 23 7月 2012 00:50)

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